キロ25車両概要

キロ25について
 キロ25はキハ55系では最も登場が遅く、1959年に登場しました。この年からはキハ26と55の1段上昇窓の100番台が製造され、このキロ25とともにスマートな編成を形成しました。また、それまで気動車にも2等車がありましたが、いずれも車輌の半分だけで残りは3等車となっていたキロハ18とキロハ25でした。それがようやく初めて全室が2等車の車輌が登場することとなり、気動車優等列車の本格的な幕開けとなりました。
 車内は2等車ということで向かい合わせのボックスシートではなく、全て2人がけのシートで「ロマンスシート」と呼ばれていました。ただ、リクライニングはできず、背もたれの後ろの部分には小型の折りたたみ式のテーブルがつけられていました。なお、この「2等車」という等級は翌年3段階から2段階に変更され、2等車は1等車(現在のグリーン車)となりました。
 このように登場したキロ25ですが、登場の2年後キハ58系の出現により生産は打ち切られ、キロ25は61輌にとどまりました。その後準急が廃止され、冷房化が始まるとキロ25は1等車として不適格とされ、全車が2等車に格下げされキハ26の400番台となりました。


性能 
全長
全幅
全高
重量
定員
21300mm
2928mm
3925mm
33.5t
64人
エンジン
出力
台車(動台車/従台車)
便所
デッキ
DMH17C ×1
180馬力
DT22/TR51
あり
あり
製造期間
製造輌数
消滅年
保存
1959〜1961年
61輌
1969年
なし

関連車両
キハ26
格下げキハ26
キハ55
キロハ25