キサハ04・キニ05・キクユニ04について |
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このキハ04系は機械式気動車の中では改造の多い形式でもあり、特に付随気動車においては4種類も存在していました。この付随気動車
キサハは旧車号当時から存在していましたが、新車号に変更される際にキサハ04に統一されました。そのため同じ形式でありながら、
ずいぶん異なる車輌が集結していました。 まず0番台がキハ40000系を付随車にした旧キサハ40800の2輌。キハ40000はキハ41000の小型版で、勾配用として期待されましたが 思ったほどの成果は出ず、戦時中に半数程度が中国に渡り、残りもこのキサハとなった車輌以外は私鉄に払い下げられました。 100番台はキハ41000時代のキサハ改造車で、4輌改造されました。当初はただエンジンなどをはずしただけでしたが、準郵便 荷物車化されたものや液体式気動車の間に挟めるように引き通し線を持ったものも出ました。このうち101と102の末期は旅客車として 使用されず、郵便荷物車代用となっていました。そのため本来の形式である「キサハ」の前に、小さく「ユニ」と補助形式が 付けられていました。 200番台はキハ04・06からの改造で、当初から液体式気動車との運転を想定したものとなっており、引き通し線を備えていました。 特に203・204は妻面を非貫通から貫通式に改め、完全な付随気動車となっていました。 珍種として存在していたのが301です。これは完全にキハ41000系列ではなく、昭和12年に登場した流線型気動車キハ43000系の 中間車キサハ43500のなれのはてでした。キハ43000は空襲により消失し、戦後は浜松工場の通勤用に使用された後に廃車されましたが、 このキサハ43500だけは空襲を免れ、戦後は飯田線で電車の付随車として働いていました。その際形式をサハ4301に改め、のちに サハ6400に改番したのちに再び気動車化され、キサハ43800となりました。車体は17mであるものの、車体断面は液体式とほぼ同じ であったため、狭い窓を除けば戦前製気動車とは思わせない外観でした。 荷物車では2形式存在していました。まず最初に紹介するのはキハ05-50番台を改造して登場したのがキニ05です。全車が四国に 配置され、最終的には高松に配置されましたが、液体式の郵便荷物車の配置により廃車となりました。側面には本来の扉のほかに荷物 扉が設置され、窓もほとんど埋められるなどキハ04系の改造車の中では最も大きく変化しています。 最後に、唯一の形式キクユニ04が存在していました。これは両毛線用に改造され、外観は一部の窓が埋められているのが特徴 で、キニ05のように新たに荷物扉を設置していません。液体式気動車と連結する事が前提でしたので総括制御が出来るよう改造 されていました。しかし、キユニ16が配置されるとあっさりと廃車されてしまいました。 |
キサハ04性能 特記以外100・200番台 | ||||
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全長 |
全幅 |
全高 |
重量 |
定員 |
16220mm※1 |
2600mm |
3675mm |
不明 |
不明※2 |
エンジン |
出力 |
変速機 |
便所 |
台車 |
なし |
なし |
なし |
なし※4 |
TR26 |
改造期間 |
製造輌数 |
消滅年 |
デッキ |
保存 |
1950・59年※3 |
総計11輌 |
1966年 |
なし※4 |
なし |
※1 0番台は12220mm、300番台は17000mm ※2 300番台の定員は68人と推定 ※3 300番台は履歴を参照のこと ※4 キサハ43500時代はあり |
キニ05性能 | ||||
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全長 |
全幅 |
全高 |
重量 |
荷重 |
16220mm |
2600mm |
3675mm |
22.4t |
6t |
エンジン |
出力 |
変速機 |
便所 |
台車 |
DA58×1 |
105馬力 |
前進4段・後退1段 |
なし |
TR26 |
改造期間 |
製造輌数 |
消滅年 |
デッキ |
保存 |
1960〜61年 |
9輌 |
1966年 |
なし |
なし |
キクユニ04性能 | ||||
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全長 |
全幅 |
全高 |
重量 |
荷重 |
16220mm |
2600mm |
3675mm |
20t |
郵便3.5t荷物6.5t |
エンジン |
出力 |
変速機 |
便所 |
台車 |
なし |
なし |
なし |
なし |
TR26 |
製造期間 |
製造輌数 |
消滅年 |
デッキ |
保存 |
1961年 |
1輌 |
1965年 |
なし |
なし |
関連車輌 | |||
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キハ01 |
キハ07 |
キユニ07 |