キロハ28車両概要

キロハ28について
 急行列車などの優等列車にはグリーン車が連結されていましたが、乗車率は次第に低くなり連結されない急行も多くなってゆきました。しかし路線によってはグリーン車をなくすわけにいかない路線もありました。高徳本線もそのひとつで、高松と徳島という2大都市を結ぶためどうしてもグリーン車は必要でしたが、乗車率が低く無駄が多いことも事実でした。そこでキロ28の半分をグリーン車として残し、残りを普通車にする改造をしたのがキロハ28です。グリーン車として残されたのはエンジンのない後位側で、普通車は仕切りをはさんだ前位側となって、キハ28などと同じ座席が配置されました。そのため普通車のほうは窓とシートピッチが合っていません。
 このような事情で1980年に1輌だけ登場したキロハ28は徳島に配置され、高徳本線の急行に使用されましたが、これでもグリーン車の利用率は悪くなる一方で、1985年にキハ28に格下げ改造がされ、キハ28の5300番台となりました。
 こうして一旦キロハ28という形式は消滅したのですが、JR後に再び復活することとなりました。陰陽連絡線の津山線と因美線を走る急行「砂丘」です。こちらも陰陽連絡線という性質上グリーン車は連結する必要があり、その一方で乗車率の低下が問題となっていました。これを解決するためにキロハ28が1987年に復活することとなりました。客室は四国のものと同じですが、製造年が離れたこととキロ28の2500番台からの改造であったため連番ではなく100番台に区分されました。キハ58が7200番台となった際には普通車の座席も同じものに統一され、シートピッチと窓割がほぼ一致した反面、定員が12人少なくなりました。
 復活したキロハ28は4輌で山陽側と山陰側を結ぶ急行に活躍していましたが、1994年に智頭急行が開業されるとその影響を大いに受けることとなり、1997年11月の改正で新たな陰陽連絡ルートが智頭急行経由の特急「いなば」になると、砂丘は廃止され「いなば」の通過しない津山への乗客のために急行「つやま」が設定され、一挙にローカル急行に転落し翌年キロハ28が2輌廃車となりました。そして2003年に老朽化とグリーン車の利用効率から「つやま」の車輌置換えが行われ、キロハ28は再び消えてゆくこととなりました。


性能
全長
全幅
全高
重量
定員
21300mm
2944mm
4076mm※
35.5t
64人
エンジン
出力
台車(動台車/従台車)
便所
デッキ
DMH17H ×1
180馬力
DT22/TR51
あり
あり
改造初年
製造輌数
消滅年
保存
1985年
5輌
現役(廃車見込み)
なし
※ 1は4085mm

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