キロ26車両概要

キロ26について
 急行列車には1等車(グリーン車)が必要なのは北海道でも同様ですが、キロ28を北海道で使用するのは耐寒装備に問題がありました。まず窓を縦に100mm小型化し、キロ28のような2連下降窓ではなく単独の上昇窓とし幅も小さくしました。床は木張りとして客室ではその上にリノリウムを張ったものとし、扉のレールに暖房をつけエンジンには防寒カバーをつけました。また、全車が北海道用車輌として数少ない冷房車でありました。
 制作期間はキロ28とほぼ同じで一応基本の0番台、長大編成対応の100番台、モデルチェンジ車の200番台と製作されましたが、製作数は少なく小世帯となりました。それでも特急「北斗」に代走するという活躍もし、道内の急行に使用されましたが、次第に急行からグリーン車がはずされることが多くなり、徐々に数を減らし続け、JRに継承されたのはキハ29に改造されたものを除き1輌だけで、これもすぐに廃車されました。


性能 (登場時)
全長
全幅
全高
重量
定員
21300mm
2944mm
3925mm※
35.0t
52人
エンジン
出力
台車(動台車/従台車)
便所
デッキ
DMH17H ×1
180馬力
DT22/TR51
あり
あり
製造期間
製造輌数
消滅年
保存
1961〜68年
28輌
1988年
あり
※0番台の冷房車は4085mm 200番台以降は4076mm

関連車両
キハ27
キハ56