キハ27車両概要

キハ27について
 キハ58系の1エンジン車は本州や四国、九州にはキハ28が配置され、大いに活躍し現在にいたっていますが、北海道でキハ28を使うことは耐寒装備の関係上問題があり、耐寒性能を強化した車輌が投入されました。これがキハ27です。その番号からもわかるとおりキハ28より少し前に製造が開始され、初期の12輌はヘッドライトの位置、運転窓下の手すり、すそ絞りの形状などに違いのある車輌でした。
 強化した耐寒装備は次のようなものがあります。
  • 窓の高さを100mm小さくし、その内側に木製窓枠の窓をつけた二重窓とした。
  • 床を木張りにした
  • エンジンに覆いをつけ、ドアレールにも暖房をつけた。
特に小さな窓と木張りの床は北海道用のキハ27・56の特徴にもなっています。このような装備のため車内は一見キハ22と区別がつかなくなってしまいました。なお、製作数が少ない割に制作期間は長く、キハ28と同様モデルチェンジが行われ、200番台を名乗りました。
 キハ28より先に製造されたキハ27ですが、活躍の場が北海道に限定されたこともあり製造数自体はのびず、およそ100輌程度にとどまりました。しかし道内で急行として活躍し、晩年はローカル輸送に就くこともありましたが決して見劣りしない活躍ぶりを見せてくれました。廃車は国鉄時代では0番台を中心に行われ、JRに承継された0番台は数輌になっていました。100番台200番台もJR後しばらくしてから廃車が始まり、「ミッドナイト」用に改造された500番台以外は1996年に全て廃車されました。
 最後に残った「ミッドナイト」用車輌の500番台は1988年に登場し、夜行快速のための大幅な客室の改造を行いました。まずカーペットカーとなった550番台は座席を全て撤去し、お座敷車の様な客室を作り3つに分けることができるようになっていました。この550番台は1990年に2輌増備されましたが、こちらはトイレと洗面所を撤去し定員を増やしています。次にドリームカー(座席車)となった500番台は座席をキロ182から発生したものをバケットシートに改造し、読書灯などもとりつけました。どちらの車輌も運転台後ろのデッキを閉鎖し、更衣室と業務用室としました。また、キハ27として初めて冷房が取り付けられましたが、その方式はキハ28などとは異なるものにありました。夜間に活躍した最後のキハ27であった500番台も、老朽化には勝てず2001年に廃車となりました。


性能 (登場時)
全長
全幅
全高(0番/200番)
重量
定員
21300mm
2944mm
3925/3810mm
33.8t
84人
エンジン
出力
台車(動台車/従台車)
便所
デッキ
DMH17H ×1
180馬力
DT22/TR51
あり
あり
製造期間
製造輌数
消滅年
保存
1961〜1968年
102輌
2001年
あり

関連車両
キハ56
キロ26