キハ22車両概要

キハ22について
 北海道用車輌キハ21の耐寒装備不足により登場したのがこのキハ22です。外見は1段上昇二重窓、両端扉にデッキつきなどキハ20系のなかで最も異なっており、内装も床が木張りで戸袋窓の部分だけがロングシートとなっています。この装備が北海道用車輌の基本パターンとなってゆき、側面に関してはキハ24や40と大差はありません。製造期間もキハ52とならんで系列の最後まで続き、普通列車だけではなく、急行列車にも使われました。国鉄末期には一部が本州にも渡り、東北でも青森など豪雪地に配置されそのままJRに継承されてゆきました。
 キハ22も簡易荷物車に改造された600番台が存在しましたが、改番されていない簡易荷物車も多く存在し、その実態は不明です。また、JR後にワンマン化された車輌は700番台を名乗り、塗装も一新して上砂川支線や江差線などに活躍しましたが、1995年に全車老朽廃車されてしまい、JR線から姿を消しました。
 しかしJR線から姿を消した後も津軽鉄道や下北交通、弘南鉄道など私鉄に譲渡され活躍しましたが、次々と運用を離れてゆきました。


性能
全長
全幅
全高
重量
定員
20000mm
2928mm
3925mm
32.0〜32.9t
81人
エンジン
出力
台車(動台車/従台車)
便所
デッキ
DMH17C×1
180馬力
DT22/TR51
あり
あり
製造期間
製造輌数
消滅年
保存
1958〜66年
313輌
1995年※
あり
※600番台は1987年に消滅

関連車両
キハ21
キハユニ25