鹿島鉄道の駅

   
玉里駅   常陸小川駅   八木蒔駅   玉造町駅   鉾田駅

石岡駅

常磐線の駅として明治28年 (1895年) 11月4日開業
鹿島鉄道としては大正13年 (1924年) 6月8日開業

 石岡駅の5番線が鹿島鉄道のホームでした。ホームは1面だけでしたが広い構内は車庫になっており、あちらこちらに車輌が 休んでいました。これは駅の東西をつなぐ跨線橋から撮影したものです。

 ホームの反対側はこのようになっており、線路にホームが面することができていても、列車に乗ることは できなかったようです。跨線橋を降りたところに鹿島鉄道の改札があり、乗り換え客にはここで車内補充券が発売されて いました。

玉里駅

昭和46年 (1971年) 10月1日信号所として開設
昭和63年 (1988年) 4月1日正式駅化

 もともとは信号所として開業した玉里駅です。開業は信号所でしたが、朝夕には折り返し列車が設定される立派な駅に なりました。待合室は楽しい図柄のものに塗られています。

 10年ほど前の玉里駅。思えば最初に鹿島鉄道を訪れたときに降りたのがここでした。しかも「たまり」を「たまさと」と 連呼して車掌さんを困らせた記憶が...。上の画像と比較するとかなりまわりは変わりました。

常陸小川駅

大正13年 (1924年) 6月8日開業

 最初の終着駅だった常陸小川駅です。駅舎はコンクリート製でしたが、駅にはローカルな感じが出ていました。切符は 自動券売機のようなもので発行するのが主でしたが、硬券もあり駅員さんに言えば売ってくれました。

 線路は駅本屋に1面、構内踏切を挟んで島式ホームが1面の3線を有していました。通常はここに写っている2線が使用され、 この後ろにあったもう1線はほとんど使用されていなかったようです。構内は広く、ホッパ車が留置されることもあり、DD901が 保存されていたのもこの駅でした。右上に写っているのがDD901です。

 常陸小川駅には貨物ホームも残っており、ホームの上屋も残っていてかつて貨物でにぎわっていた頃を髣髴とさせられます。

八木蒔駅

昭和6年2月1日開業
昭和18年 (1943年) 12月23日休止 昭和26年 (1951年) 10月1日復活

 鹿島鉄道にはこのようなローカルムード満点の駅もありました。山間部の駅、という感じですが、国道も近く霞ヶ浦も 5分ほど歩けばたどり着くような場所でした。

玉造町駅

昭和3年 (1928年) 2月1日開業

 3代目の終着駅だった玉造町駅は常陸小川駅と同様、コンクリート造りの駅でした。駅にはそば屋も入っていました。 この玉造町駅ではコラム034で紹介した 柴田淳さんの「花吹雪」のプロモーションビデオのロケで使用されたほか、2005年7月から放送されていたドラマ「はるか17」 でもこの玉造町駅がロケで使われていました。

 駅構内には腕木式信号機のテコ小屋が残っていました。左に見えるのは構内踏切です。

 ホームは1面2線だけですが、貨物ホームもあり資材置き場になっていました。駅舎とホームは構内踏切でつながっており、 上り列車が到着する際には遮断機が下ります (奥が鉾田駅の方向です)。このアングルで「はるか17」が撮影されていました。

 一見対向式ホームのようですが、島式ホームです。「花吹雪」のPVではあのベンチ柴田淳さんが一人二役をしていました。

 バックミラーと構内踏み切りです。このアングルで柴田淳さんが「花吹雪」を歌っていました。PV集が発売された際には ぜひ購入してご覧下さい。

鉾田駅

昭和4年 (1929年) 5月16日開業

 関東の駅百選に選ばれた鉾田駅です。鹿島鉄道では唯一の古い駅舎です。駅にはそばやたい焼きを売る店が接しており、 待合室から買うこともできました。

 鹿島鉄道の末端、線路はここまでです。対向式ホームが1つの線路をはさむようになっていましたが、かつては2面2線、 そして貨物引込み線があったようです。


きはゆに室長