本物マスコンで...完結篇(?)

実際の基板上における工程

 前項で図示した配線図を元に加工してゆきます。なお、前項の配線図ではやや改良を加えているため、この画像では多少異なる場所がございます。
あらかじめご了承願います。
 まず最初にリレーを取り付けて全体の目印にします。いくつかのリレーには使用しない端子がありますので、これをハンダ付けして固定し、位置を決めます。
裏面に回り、このリレーの端子からスズメッキ線を延ばしてゆきます。長いものから先に取り付けたほうがやりやすいです。
 大方のスズメッキ線の取付が終わったところで、抵抗やコンデンサなどを取り付けてゆきます。抵抗などの足は長いので、これを有効に活用して配線を
してゆきます。レギュレータICは放熱板を取り付けた状態でハンダ付けをします。これはハンダ付けの際の熱を発散してくれることもありますが、この方が
放熱板によって適切な足の長さを保ちつつ、IC本体がブレることなくハンダ付けをする事ができるためです。
 電解コンデンサーのクローズアップです。+−の向きには十分注意してください。  基板表面のスズメッキ線によるジャンパ線部分のクローズアップです。
リード線の接続も終わり、完成した状態です。一部配線を変更したため、前項の配線図とは一部異なりますが、このような感じになります。
配線自体は前項の配線図の通りにして下さい。なお、リード線の色は指定していませんが、皆様がわかりやすい色で区別してください。また、マスコンへの
線は平行ケーブルを使用していますが、普通の単線ケーブルでも大丈夫です (平行ケーブルを使用した方がわずらわしさがない)。
 マスコンへの接続の様子...なんですが、わかりにくいです...。なので、右の図を参考にして下さい。万が一、マスコンによって端子名が異なる場合も
ありますので、3−3−5となっているネジ端子の番号を示しておきます。このうち7番端子は今回使用しません。一方、3番、3c端子は電源供給の端子
ですので、これらをつなげた上でリレー電源の+に接続させます。

 以上が本物マスコンで鉄道模型を走らせるための回路です。なにぶん手探りの状態で行ったためわかりにくい部分も多々あったことと思いますが、どうぞ
ご了承下さい。もしわからない部分がございましたらメールフォームでご質問をお願いいたします。また、設定電圧の変更方法についてもお問い合わせいただければ
わかる範囲でお答えいたします。なお、その際にはご自身が電子工作にどの程度詳しいかをお書きいただければ、説明がしやすくなります。
 また、何度も申し上げますが、この回路は気動車用のマスコン「mc19」のための回路です。電車用、私鉄、横軸タイプのマスコンには対応していません。
また、内部が正常に動作することも条件となっていますので、マスコンの端子が欠けている、接触不良であるといった不具合による動作不良については対応
しかねますのでご了承願います。もしこの回路を実践された方はご感想をお書きいただければ幸いです。

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きはゆに資料室長