キユ25車両概要

キユ25について
 キユ25は気動車では唯一の郵便専用車です。郵便車自体は他の形式にもありますが、そのほとんどが荷物車などとの合造で、純粋な郵便車というのは客車には多いのですが、気動車ではこのキユ25だけです。また、郵便車というのは国鉄の所有ではなく、郵政省の所有となっており、通常その車内に国鉄職員が入ることはできません(たぶん)。もちろん車両自体の管理などは国鉄に委託されていました。
 キユ25のもうひとつの特徴は、新製車両であることです。それまで郵便車や荷物車はキハユニ25、26を除き全て改造車で、同じ形式内でも形が違ったりしていました。しかもキユ25に関してはさらに待遇がよく、冷房までもついていました。これは配置が高松に限定されたことと、窓を安易に開けられない郵便車であるがためなのですが、冷房がついた郵便車は他にありません。
 車体の外観ですが、急行列車に組み込まれることを前提にしているのか、前面はキハ58系に似たスタイルになっています。しかも1、2はいわゆる平窓タイプであるのに対し、3、4はキハ58の後期型と同じくパノラミックウインドウになりました。一方、車内はオユ10に準じたものとなっています。


性能
全長
全幅
全高
重量
郵便積載量
21300mm
2900mm
4035mm
32.3t
8t
エンジン
出力
台車
便所
郵便袋数
DMH17H×1
180馬力
DT22/TR51
あり
615袋
製造初年
製造輌数
消滅年
保存
1965年
4輌
1987年
あり?