廃線経済データについて | |||||||||||||||||||||||||||||
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ここでは廃止になった国鉄線の経済データ、主に営業係数をとりあげています。「赤字の指標」と
言われ、ローカル線廃止の正当性のためにも使われた「営業係数」。
「100円の利益を上げるためにいくらの経費がかかったか」
というのが営業係数ですが、これは収益率のパーセンテージに過ぎず、実際の赤字額で言えばいくつかの幹線の赤字額が
「赤字ローカル線」のほぼ全てを合わせた額に等しい、ということもあったが実態でした。この営業係数をはじめ、営業収支など
ではローカル線に不利な計算がなされており、実態に沿っていないという側面もありました※。そのため実際の利用効率が営業係数
とは異なっている場合もあったようです。 けれども、これが資料的な価値がないわけではございません。当時の赤字ローカル線の経営状態がどのようなものだったか、という ことを知る上では重要なものとなります。 一方、赤字額など実際の収支については監査報告書などで知ることも出来ますが、ここでは鉄道雑誌に掲載され、簡単に判断 出来るものを掲載しました(その分、掲載数は少ないです...)。営業係数と実際の赤字額を比較してみると、ローカル線廃止の 巧妙さがお分かりになると思います。 ただ、この営業係数や赤字額などは、資料収集が難しく、不明な部分が多いことをあらかじめご了承願います。同時に、 大手新聞、鉄道雑誌以外で営業係数が発表されていたものを知っている (トップ10程度を除いて) という方がいらっしゃいましたら、 ご連絡をお願いいたします。 なお、営業係数の欄では、参考として国鉄線の初乗り運賃(最下等)、横川駅「峠の かまめし」、森駅「いかめし」の価格を併記しています。当時の物価水準や物価上昇率などの参考にどうぞ。 ※ ある路線から分岐する路線では、その起点駅(盲腸線でなければ終端駅も)の営業成績はその分岐路線には反映されず、全て 分岐もとの路線に計上されていました。基本的にキップ類は売った駅での収益となり、往復キップなどでも距離に応じて収益が配分 されるので僅かな収益にしかならず、ローカル線内で乗り降りしなければどこかの路線に利益を吸い上げられるという現象がおこって いました。ふつうのキップですらこんな状況ですので、周遊券や青春18きっぷなどでは「売った者勝ち」の状態でした。(参照 日本一赤字ローカル線物語 長谷部秀見 著) | |||||||||||||||||||||||||||||
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備考 難読路線名 天北(線)=てんぽく 美幸(線)=びこう 深名(線)=しんめい 興浜(南・北)(線)=こうひん(なん・ほく) 湧網(線)=ゆうもう 池北(線)=ちほく 根北(線)=こんぽく 富内(線)=とみうち 胆振(線)=いぶり 盛(線)=さかり 岩日(線)=がんにち 香月(線)=かつき 室木(線)=むろき 漆生(線)=うるしお 幸袋(線)=こうぶくろ 宮原(線)=みやのはる 世知原(線)=せちばる 柚木(線)=ゆのき |