今回の第8回きはゆに資料室開設記念プレゼントクイズですが、実は開催自体についても悩みました。
震災から1年が経っていないものの、世間の自粛モードは年賀状の文面が変わったこと以外はほぼなくなっており、
被災地や原発事故により避難を余儀なくされている方々を除いては震災前の生活が戻りつつあります。
けれども元の生活が出来ていない方がいらっしゃるのも紛れもない事実で、例年のような開催をする気には
到底なれません。ましてや震災から1年が経っていないにもかかわらず、です。もちろん1年が経てば
全て良いとも思いませんが、ひとつの区切りとして発生から1年が経たないうちはいつもの状態とは異なるものと
しようと考えました。 ただ、このプレゼントクイズの場合「例年とは異なる自粛」がどのようなものになるのか、というのが問題でした。 プレゼントをなくして純粋なクイズとする、問題をとても簡単にする、鉄道関連の賞品を変更して実用的なものにする、 参加者数に応じて募金をする...。様々な事が思い浮かびましたが、当資料室らしさを残して自粛するということを 考えた結果、今回のような形態となりました。以前は「一般」「上級」の2つに分けていましたがこれを統一し、 規模の縮小を行いました。そのためプレゼントの種類はほぼ半減し、内容もほぼ昨年のものを踏襲するかたちとなりました。 その一方で参加していただいた方全員にお渡ししたいと思い、参加賞としてLEDライトを用意しました。これについては 後で詳しく述べます。問題のレベルについては易しくしようとも考えましたが、結果的にはあのような感じになりました。 一応ここだけは「当資料室らしさ」が残った形となりました。なお、一応一般と上級をあわせたという建前ですので、 一部解答は記述式となっています。 例年のプレゼントクイズを期待されていた方には大変申し訳ございませんが、何卒こうした事情から ご理解賜りますようお願いします。なお、次回9周年は通常に戻し、来る10周年は大々的に行うことを目指しています。 それまでにこうした行事が大々的に行えるぐらいに復興が進んでくれることを祈るばかりです。 さて、参加賞のLEDライトについてですが、これは震災直後に懐中電灯や電池が大量に不足していたことから思い立った もので、すでに知人にはいくつか配布しているものです。電池は入手がしやすく家にもよくある単3を使い、一般的な懐中電灯とは 異なり部屋の明かりとして利用できるよう広く照らす事が出来るようになっています。もちろん懐中電灯のように暗い場所を 歩いたり、物を探したりすることにも使う事が出来ます。ただ、幅広く照らすために反射板がありません (というより個人では これを作るのは不可能かと...) ので、遠いものを照らすのには向いていません。けれども3畳位のスペースであれば それなりの明るさは出せるものとなっています。なお、このLEDライトは当資料室特製 (つまりは手作り) ですので、メーカー品に 比べれば形は見劣りしますし、性能についても劣る点があると思います。けれども市販のものを賞品として配布するよりも 私が納得する性能のものを私が作り、皆さんにお配りするほうが「当資料室らしさ」が出ると思いました。このライトが届いて ガッカリされるかもしれませんが、そこはどうぞご笑納下さい。なお、このライトの不具合については、電池切れを除いて 基本的に当資料室にて修理をいたします。詳しい内容については賞品に同封する説明書をご覧頂きますようお願いします。 このような変則的な開催となっていますが、どうぞ皆様、このクイズにご参加くださいませ。 |
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きはゆに資料室長 |