昔ならば窓・扇風機。今ではドアなども乗客の手で操作できるようになりましたが、大部分の機器類は乗客がいじっては
いけないものばかりです。ある意味、乗客の手で操作できるというのは乗る楽しみの一つでもあり(??)、これを颯爽と
使いこなすと妙に得意気になったりします(えっ、ワタシだけ?)。 しかし、こうした機器類の中には操作してもいいのかダメなのか、ビミョーなものがあります。それがこれ。 ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ 押し込み式通風器。 操作するには結構ビミョーな位置にあり、これを操作すると結構目立ちます。そもそもコレを乗客がいじるところを見た事が ありませんし...。でも、でも...。冷房を使用しない時期に突如満員になって車内が「むわ〜っ」としたときなどは 結構役にたつはずなのですが、この取っ手に手が伸びるところを見た事がありません。 このように書いております室長。実は何度かいじった事がございます。もちろん周りの迷惑とならない妥当な状況で(冷暖房が ガンガンに効いている状態とか、全部の通風器をいじるとかじゃなくて...です)。なお、この写真は米坂線のキハ52(夏)です。 こりゃ堂々と操作できるでしょ〜と思っていたら、すでに全開でした(残念...)。まぁ、残り少ない非冷房車ですし、それぐらい ジョーシキなのかもしれませんけどね。でもこのときは雨模様。窓が開けられない状況では通風器の効果は絶大でした。しかし、 このようにその効果を発揮することはほとんどなくなってしまいました。それどころか保守の問題や冷暖房効果の確保のため、 通風器はどんどん姿を消しています。新造車ではもうかなり前から(非常用を除いて)姿を消しています。まぁ、一時期窓ですら 完全に開けられない車輌があった時代ですからね。最近ようやく事故による長時間の停止などの非常時のことを考え、窓は一部が 開けられるようになりましたけれど、通風器は完全に見えない存在となってしまいました。 季節は秋です。通風器をいじるには、絶好にして最後の季節となりました。「堂々と」いじる事ができる非冷房車も年々姿を 減らしています。冷房車であれば通風器が撤去されることも考えられます。窓を全開にして風を感じるのもいいのですが、 通風器を操作するという渋いこともいいのではないでしょうか?(単にマニアックなだけだろ!) なお、グロベンも一応開閉用の取っ手みたいなのがついていますが、その操作方法もわかりませんし、そもそも扇風機がガッチリ ガードしていて触れません...。第一グロベンは排気専門だし。 |
きはゆに資料室長 |