鉄道博物館

 遅いのか早いのか、ビミョーなところですが、鉄道博物館に行ってきました。混雑が予想される夏休みを前に...のはずでしたが、 さすがは東京近郊の話題のスポット。もう、すごい混雑でした。平日なのに?午前なのに?それとも考えることは同じということ? ともあれ、そんな交通博物館に行ってまいりました。
 行った目的はもちろん、D51の運転シミュレーター。朝一ならそんなに待たなくてもいいだろう...と思ったのですが...。 甘かったです。到着したのは10時20分ごろ。鉄道博物館の入り口までの案内を見てビックリ。「10時からの受付は終了しました」の 文字が...。しかもそれぞれの時間帯には定員まで決められていたんです!おいおいそんなのホームページには書いてなかったぞ〜! ともかく急いで入館、そして予約機を探して...もう行列ができていました。そしてそこで知ったのは、この列は11時30分からの 「予約受付」の列で、実際プレイできるのは午後も14時から!この時点で予定は完全に狂いました。ともあれ、1時間強、予約待ちの 列に並ぶことになりました。・・・・・・11時30分・・・・・・ようやく出来た予約は14時30分から...。さらに3時間待ちです。
 ともあれ、この時間に館内の保存車輌をまわることにしたのでした。しかし...この人、人、人。機関車以外で人を入れずに 撮影をするのは不可能な状態...。展示フロアは暗く、ぶどう色の客車や電車、そして機関車相手ではフラッシュを焚かざるを 得ない状態。しかも擬似ホームなどのために撮影対象が隠れてしまうことも多く、展示車輌同士も結構ぎゅうぎゅう詰めで撮影 スペースがほとんどない状態...。そりゃ、「車輌を保存する」という意味ではこの上ない環境ですが、撮影環境としては 最悪の状態です。せめて天然光がもっと入ればマシなのですが...(わかってますよ、紫外線や退色防止でしょ)。次回は開館 直後に撮影しようと思います。
 ところで、鉄道博物館にはD51以外にもシミュレーターがあり、こちらは無料で体験することができます(D51は入館料とは 別に500円が必要です)。205系と209系、そして211系です。205系は実写の映像で山手線の大崎〜田端まで(205系が登場したてで 103系も走っている当時という貴重品!?)。このうち一駅区間を運転する、つまり順番によって運転する距離に大きな差が出るの です。運転操作などは「電●でGO!」とほぼ同じですから、これをやったことのある方なら結構簡単と思います。ただ、大きな 違いは「揺れ」があること。D51の場合もそうなんですが、ここのシミュレーターは線路の状態や運転操作で揺れるんです。 ですから「電●でGO!」と同じようにやればいい、というものではありません。7制動の一発ブレーキなどをすればかなりの 衝撃が...てな具合で。しかし本物の運転をよーく観察していれば簡単です。まぁ、D51の運転に比べれば、この運転ぐらい 簡単なものはありません。
 いよいよD51の運転です。本来は予約時間の5分前に受付場所に集まり、支払いを済ませればいいのですが、やはり予習を しておきたくなります。なにしろ予約待ちの行列で1時間強並んだ仲。先に済ませた方とは運転体験の情報交換などで話が 盛り上がります。運転区間は2種類あり、初心者は平坦区間、2度目以降の方からは勾配区間の上級コースを運転できます。 二人一組で体験し、一人当たり説明を含め15分となっています。運転操作は係のお姉さんがしてくれますが、予備知識があれば すんなりと理解できます。操作は加減弁、逆転機、ブレーキといった必須アイテムはもちろん、ドレンコックやバイパス弁まで 操作するという「通」なものになっています。一応機関助士役の人は汽笛を鳴らすことが出来るほか、投炭も行います(注水も あるようですが、しなくてもいいみたいです)。運転を始めると、その「揺れ」はハンパじゃありません。50km/h程度でも結構 揺れます。このリアリティは体験してみないとわかりません。体験したらヤミツキになります。さて、運転操作で一番大変なのは やっぱりブレーキ。しかもやや勾配になっていたりするので、かなり難しいです。さらにブレーキの感覚が気動車などに比べると 若干違い、同じ1kg/cm2減圧でも利きが強く、逆に緩めは早いため、三段ユルメなどはできません。つんのめるか退行するかの どちらか...そんな感じです。これにATS操作が加わったら、さぞ大変になるでしょうね。
 ともあれ、15分の蒸気機関車運転体験は「あっ」という間に終わりました。運転時に使用した軍手はそのままお持ち帰りする ことができ、記念品状態です。ご近所の方ならば年間パスを持ってお気軽に体験することも出来るかもしれませんが、遠方から 来る者にとってはもう少し予約方法を改善してもらいたいものです。展示フロアの改良は恐らく無理でしょうから、せめてこれ だけでもなんとかしてもらいたいものです。
きはゆに資料室長