今回の更新で久々に廃線書庫の更新を行いましたが、その中で池北線の列車運転本数にダイヤグラムが追加されていたのを
ご存知でしょうか。列車運転本数は路線によっては列車の運転区間が複雑な場合があり、「××〜○○・▼本」と書いても
わかりにくい場合がありました。ある区間ごとの列車本数をまとめた図も考えましたが、それではあまり解決とはならないと
思い立ち消えとなってしまいました。そんな折、パソコンの更新とともに、ホームページ作製ソフトも新たに探さねば
ならなくなったので (今度のOSは今までの作成ソフトが使用できないため) フリーソフトを検索していると、ダイヤグラムを
作成するというプログラムを発見したのです。それがOuDiaでした。 はじめはそれこそ興味本位だったのですが、使い始めてみると機能が充実しており、手書きで作成するよりも立派なものが できあがりました。そもそもそれまでのダイヤグラムの作成方法といえば1mmの方眼紙にキロ数を100m単位で測って駅名を 書き込み、時刻を1分単位で書き込んでゆくものでした。そのため長い路線となると、とんでもない大きさになってしまうことも 多々あり、そのような精緻な作業のため、計測を誤ってしまうこともありました。 しかしOuDiaでは時刻表の形式で時刻を打ってゆくだけでダイヤグラムができてしまうのです。駅間距離は自動的に 判断されるため、キロ数を打ち込む必要はありません。距離を必要とする場合は問題がありますが、列車旅を味わったり 駅めぐりをしたりするのであれば問題はありません。単線区間など列車の行き違いをする場合、時刻表では発時刻しか 掲載されていないため実際どの程度の待ち時間があるのか表現できませんが、OuDiaではこれも推定してダイヤグラムに 反映されます。さらに、もし時刻を間違えても、あとの時刻が正しければ間違った箇所と次の駅の時刻を正せば自動的に 修正してくれます。また、列車を入れ忘れた場合や余分に書いてしまった場合も簡単に追加・削除ができます。こうして 作成したダイヤグラムは幅や高さを調節することができ、好みの状態にすることができます。印刷も表示された状態で行われる ので、やろうと思えばA4用紙1枚に収めることも可能です (かなり見にくくなりますが...)。少なくともA4用紙3枚あれば たいていの路線はカバーできます。 OuDiaでダイヤグラムを作ればいろいろな方向で楽しむことができると思います。ある路線の駅をすべて回る場合、 ダイヤグラムは効率よく乗車するためには不可欠です。列車旅を味わうときは対向列車がどの駅でやって来るかがわかりますし、 時刻表ではわからない微妙な乗り換えも可能になります。鉄道模型をされている方ならば、自身で架空の鉄道会社を作り、 そのダイヤを作成するという楽しみ方もあるでしょう。また、当資料室のように廃止させた路線のダイヤグラムを復元する ことによって、どの駅で行き違いをしていたのか、どの区間がどのような本数だったのかというようなこともわかってきます。 これらを応用すれば閉塞区間や列車の運用までも見えてきます。 使いようによっては毎日楽しめるといっても過言ではないOuDiaです。フリーソフトですので「本当かなー」という方も 一度ダウンロードしてみてください。使い出してみるとその面白さがわかります。OuDiaのデータを公開していらっしゃる サイトもありますので、時刻の打ち込みが面倒くさいという方も楽しめると思います。最後になりましたが、このOuDiaの 作成者であるtake-okmさんに感謝の気持ちをこめて終わりにしたいと思います。 なお、OuDiaについては こちらのページ「OuDia」からどうぞ。 |
きはゆに室長 |