福井鉄道は楽し! 

   福井県の武生市から福井市にかけて「福井鉄道」という鉄道があるのをご存知でしょうか。福井県の私鉄といえばえちぜん鉄道(旧京福電鉄)が有名ですが、この福井鉄道もなかなか特色のある鉄道となっています。
 福井鉄道の路線はJR武生駅からやや離れた「武生新」駅を起点とし、えちぜん鉄道の「田原町」までの本線と、途中の「市役所前」から「福井駅前」までの「ひげ線」と呼ばれている支線があります。本線は武生新から福井新までは専用軌道を走りますが、福井新から田原町・福井駅前は併用軌道となります。大型車輌が道路を行くのもかつてはいくつかの都市で見ることはできましたが、現在は数えるほどになっており併用軌道で乗降をする会社はほとんどありません。
 この併用軌道の区間には面白いものがあります。ふつう踏切などの遮断機は道路のほうに降りるようになっていて、道路から自動車が線路に侵入するのを防ぎます。しかしこの福井鉄道には線路の方に遮断機がある場所が存在するのです。それは足羽川にかかる幸橋の東側です。もともとこの橋は道路橋との併用軌道でしたが、橋の老朽化から架け替え工事が行われ、遮断機のある現在の橋はそのための仮橋で西洋軌道となっています。そういった経緯とこの橋の東側は交差点があることから、自動車が誤って侵入しないための遮断機が設けられているのです。
 専用軌道の区間にはまだ木製の架線柱が使用されているところもあります。速度は60km/hぐらいで中小私鉄では平均的な速度ですが、カーブや勾配もそこそこあり、なかなか迫力があります(浅草の花や○きみたいな感じ!?)。駅は無人駅が多いのですが、古い駅、斬新なスタイルの駅もあり飽きることはありません。武生新駅では硬券の入場券も販売しておりますので、ご乗車の際にはご購入しては以下かでしょうか。このような魅力的な路線ですが、全線通しても390円と比較的手ごろな値段で、しかも運転本数も多いのでけっこう楽しめる鉄道だと思います。運賃や時刻などは福井鉄道のホームページで、車輌や沿線などは北陸の私鉄さんで知ることができます。

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踏切のある橋

開きました

併用軌道部

ド派手な広告車輌

古い車輌も



きはゆに資料室長