このたび2003年度分の転属・改造・廃車データを更新するにあたり、現役車両の配置も記載し、現役車輌であることをわかりやすくするため、それにあたる車輌の最終配置の欄を白塗りとしました。この現役車輌には保留車も含まれており、一応「2004年4月1日現在」とされているデータの段階で在籍している車輌を「現役」としましたが、すでに(6月現在で)廃車となっている車輌や、4月1日の段階ですでに廃車回送されていて書類上在籍している車輌もあります。さすがにそこまで追跡をするのは困難ですので、「保留」となっていればおおかた廃車間際であると解釈してください。もちろん、キロ28-2303やキハ30-51、キハ23-1のように保存目的のような保留車もありますので、一概に「保留車=廃車」という公式が成り立たないことをご理解ください。 さて、今回は予想外に転属や廃車が少なく、JR北海道、東日本、東海、四国では数輌(JR四国の場合は異常事態?)に変化があったのみで、JR九州も大量に保留車が発生しただけで大規模な廃車や転属は一応ありません。やはりJR西日本はキハ58系の廃車が大量にあり、キハ121・126新製に伴うキハ40系の転属がそこそこありました。もちろん「白兎」や「但馬」のリバイバルに使用されたキハ58系は保留車の形で在籍しています。また、これら廃車されたキハ58系(と14系寝台車)がタイに輸出されましたが、この件は4月以降の出来事であったため、廃車日などの詳細は翌年の発表を待つことになりそうです。 ここで当資料室の編集方法であるがゆえの補足をさせて頂きます。当資料室の気動車履歴室ではJR九州の「筑豊篠栗鉄道事業部」を「筑豊」と略記していますが、この「筑豊篠栗鉄道事業部」では気動車の運用を「直方運用」と「博多運用」、そして「日田彦山運用」の3区に分けています。そのうち「博多運用」の所属は旧「竹下」区であり、残りは旧「直方」区であるため微妙な転属が存在します。区名表記はこの3区全てが「本チク」であるため当資料室でも「筑豊」と表記していたのですが、車番の確認作業上では「チク・チクハ・チクヒ」と区別していました。もちろん「直方」「博多」「日田」などとすればよかったのですが、「直方」や「博多」はともかく、「日田」の場合現業機関と名称が離れてしまうおそれがあると思い、まとめて「筑豊」としました。少し話がずれてしまいましたが、今回博多運用から直方運用に転属となった車輌があったので、以下に補足しておきます。
同様のことが鹿児島にもあります。鹿児島の場合、「指宿運用」と「日南運用」があり、どちらも鹿児島総合車両所(鹿カコ)の所属となっています(かつて「霧島運用」というのもあったのですが、こちらは指宿運用に統合されています)。指宿のほうは鹿児島に車輌区があるのがわかりますが、日南のほうは室長の不勉強のため、どこに車輌区があるのかわかりません(志布志は機関区が廃止されたと聞きましたし)。そのためこちらもまとめて「鹿児島」と履歴では表記していたのですが、両者間での転属が発生しておりますので以下に補足させていただきます。
本来ならばこういう紛らわしい表記を改めたいところですが、特に鹿児島のほうはよくわからない状況であるため従来どおり「筑豊」と「鹿児島」と表記させていただきたく思います。ご了承ください。なお、この微妙な転属とJR西日本の転属分すべてが、鉄道ファンの「車輌ファイル」には収録されておらず、詳しい転属年月日がわかりません。別の方法で判明できましたら更新させて頂きます。 それにしても、なんでJR西日本は改造は詳しいのに転属が毎年ないんだろう??? |
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きはゆに室長 |