一喜一憂のこの時期

   室長、自慢ではありませんが鉄道雑誌を新刊でしかも発売日キッカリに買うことがこの時期あたりにあります。鉄道ファンの「車輌ファイル」が特集になる号です。このサイトをご覧になっている方ならなんとなくピンときていたかもしれませんねー。
 今回(2003年度分)はやっぱりJR西日本管内の気動車の廃車ですね。可部線の部分廃止、小浜線電化、山陰高速化とそれによる車輌の転属と廃車・・・。キロハ28が形式消滅し、キハ53のオリジナルも消滅して残るは改造の1000番台となり、キハ28・58の大量廃車によって一気に姿を見せなくなってしまいました。そして生粋の国鉄色キハ58系もイベントに駆り出されてあとわずかの命・・・。普通列車用に比較的残っていた 山口もキハ47の転属により淘汰され頻繁に見られるのは高岡のみとなってしまいました。高岡も今後の行方(特に加古川線電化)によっては大量廃車がなされJR西日本からキハ58系が絶滅するおそれが高くなっています。
 もともとキハ58系が少ないJR四国でもキハ28が1輌廃車されました。室長の推測ですが、去年の夏ごろに発電機の火災を起こした事故があり、その車輌ではないかと思います。
 急行「くまがわ」の昇格により大量廃車が予想されるJR九州ですが、発売号の原稿の加減かJR九州の都合かはわかりませんが、まだ廃車とはなっておらず、一応保留車扱いとなっています。けれど夏を越せるかはわかりません。特に急行仕様となった車輌はローカル運用に使用しづらいことから厳しい運命が待っていると思います。おれんじ鉄道開業による455系電車も同様に、廃車ではなく保留車となっています。あと、鹿児島でもキハ58系に保留車が発生し、筑豊のものも予断を許さない状態と言えるでしょう。
 幸いJR東海とJR東日本、そしてJR北海道では大量廃車はなく秋田のキヤ190・191が廃車になったぐらいに済みました。昨夏東北に行き、「よねしろ」のキハ58-23を目的に行ったところ出会えなかったため不安に思っていたのですが、なんとか生き延びたようです。キハ58最若番というだけでなく九州・四国・本州・北海道と各地で活躍した、まさに日本のサラリーマンを象徴するような車輌であるからです。車体の更新とエンジンの取替え、座席のリクライニング化など残念な部分は多いのですが、いつまでもがんばってもらいたいものです。ちなみにキハ28最若番の2002は画像のところでも紹介したように、検査を済ませまだしばらくは活躍が期待できる状態となりました(鉄道ファン5月号のPOST欄でも紹介されていましたね)。その一方で165・167系の絶滅や103系の大量廃車と電車のほうでは激震が走っています。JR西日本ではクハ489、クハ103、サハ103、モハ113・112、キハ40-2000、キハ47、キハ23のトップナンバーが残っているんですけどね(サハ103とキハ23は保留車)。もちろんクモハ42も。
 これから2003年分の転属・廃車・改造の解析作業にかかります。JR西日本はなぜか転属がなく、他社にも記載漏れなどがある可能性がありますので、その確認作業にしばらく時間がかかりますが近いうちに気動車履歴書庫の大改正をするつもりですので、しばらくお待ちください。この改正では現時点での稼動車輌をわかりやすくし、その配置も記載するようにします。ご期待くださいませ。


きはゆに室長