コラム002

鉄道のあるCM


テレビでは数多くのCMが流されていますが、鉄道会社以外で鉄道をメインにしているCMはあまりありません。そんな中で鉄道、または鉄道に関係するものが毎回登場するCMがあります。二階堂酒造の「大分むぎ焼酎二階堂」のCMです。特に1999年の「旅人の車窓」篇はクモハ42をふんだんに使ってノスタルジックさを出した作品です。室長はこのCMに大きな衝撃を受けたものです。　現在放送されているのは「遠い憧れ」篇で旧国鉄佐賀線の昇降橋と鳥栖駅のホームが出てきます。関西では「伊東家の食卓」のスポンサーとなっているのでこの番組内で見ることができます。過去のCMはというと、2000年が「風の海峡」篇で、関門海峡をメインとしているので鉄道は出てこないのですが、若戸渡船が出てきます。2001年の「雨宿り」篇ではどの路線のどの駅か定かではありませんが、813系または815系が到着する古い駅が出てきます。セピア色のノスタルジック路線から雨を主体とする叙情的(と言うのでしょうか?)な作品となっています。時期と主な撮影地が臼杵であることから考えると815系だと思うのですが．．．。この作品は個人的には雨にぬれている女子高生のとても悲しそうな感じが、印象に残っています。2002年の「父」篇では鉄道でも「古き日の思い出」の要素が強くなり、再びノスタルジック路線となっています。冒頭は珍しく昼間の風景で、思い出とともにセピア色となってゆきます。出てくる鉄道関連物は国鉄直轄だった志免炭鉱の縦坑と九州鉄道時代のトンネル跡(道路転用)です。この志免炭鉱跡は以前から行きたいと思っていた所だったので、行ってしまいました。西鉄バス「下志免」から徒歩数分ですが家の軒の間から見ることができ、「志免鉄道公園」だと目の前にあります。バスの本数は「下志免」の方が多いです。ちなみに志免鉄道公園は旧勝田線の志免駅の跡にあって、線路とホーム、腕木式信号機、駅名票が保存されています。ホームと線路は道路によって分断されていますが．．．。　話が少しずれてしまいました．．．。このCMに気づいたのが1999年のため、それ以前のものがどのようなものであったのか(見たことがあるかを含めて)わからないのですが、幸い二階堂酒造さんではホームページでCMコーナーを作成されており、どのようなCMだったかを見ることができます。動画はないのですが、いくつかの画像を並べて絵コンテのようになっており、登場する建物などの紹介もあります。いずれのCMも非常に味のあるものになっており、流れる音楽や音も実に渋いです(聞くことはできませんが)。ホームページはこちらです。二階堂酒造ホームページ　鉄道でも気動車が出てくるCMはさらに少なくなります。撮影の定番(?)の小湊鉄道ですら、ポッキーのCMで駅のホームで何となく写っている程度です。そんな中で気動車がよく写っているCMが出てきたのです。しかも2本！まず1本目はポッキーと同じくモーニング娘の飯田圭織、保田圭の両名が出演している「富久娘」のCMです。出てくるのはなんと茨城交通のキハ11 2です。なんでも、出発する列車を追いかける彼氏とやりとりをするという設定のため「窓の開く車輌」である必要があったからだそうです。ストーリーを簡単に書くと．．．、どこかに旅立つ飯田&保田。列車は発車．．．。すると飯田の彼氏が泣きながらホームを走り、別れを惜しんでいます。飯田も窓を開け、彼氏に言葉をかけ手を振り別れを惜しんでいます。そんなこんなしているうちに二人の距離は離れて．．．。車内の風景となって座席に座った飯田が「まぁいっか」、すかさず保田が「たった二日だもんね」とひとこといったのちに富久娘を飲む。こういった感じのCMだったのですが、現在富久娘は親会社の旭化成から他の酒造会社に経営譲渡され、このCMのページはもちろん、「富久娘」のページすら消滅しています。そのためここでこのCMを知った方にどのようものであったかを性格にお伝えできないのが残念です。走行シーンや窓、車内まで写っていたのに．．．。出演の二人はこの車輌の貴重さを知っていたかどうかは不明ですが。　もうひとつはポカリスエットのCMです。いつ頃放送されたかは忘れてしまったのですが、「バリカン」篇という作品です。出てくるのは島原鉄道のキハ20です。出演は玉木宏、加藤夏希、JURIの3人です。ストーリーは玉置の頭をJURIがバリカンで刈っているところから始まります。2人は自転車に乗って走っている列車を追います。その列車には二人のアイドルである加藤が乗っており、気づくように必死に呼びかけます。やがて加藤は気づき、二人のほうを見ると玉木はかぶっていた帽子をとり加藤のほうに頭を向けました。その頭はハート状のモヒカンになっていて、これを見た加藤はニッコリ。思いを伝えた二人はポカリスエットで気分も体もスッキリ！といったストーリーです。海辺を走るキハ20は全体を捉え、加藤のアップの部分は窓周りが良くわかります。こういう爽やかなCMにも気動車が出てきたのが以外でした。これは電車が窓の開かない車輌が増えたことも関係あるのではないでしょうか?なお、このCMも以前はホームページのCMコーナーで紹介されていましたが、こちらのCMは回転が速く、今は福山雅治がいろいろやっているものが掲載されていて、このCMを見ることはできません。　このように鉄道のあるCMを紹介してきましたが、実は室長、酒を飲みません。CMだけ楽しませていただいて非常に申し訳なく思いながら見ています。ポカリスエットは飲みますが．．．。今後鉄道のあるCMが増えることを期待しています。企業の広報の方、駅でのやりとり以外でも鉄道を使ったCM(特に車輌)を作ってください。でも大量にできたらちょっと怖い．．．!?(いろんな意味で) 　文中、人名は敬称を省略させていただきました。ご本人、事務所関係者およびファンの皆様、ご了承下さいませ。
きはゆに室長

　テレビでは数多くのCMが流されていますが、鉄道会社以外で鉄道をメインにしているCMはあまりありません。そんな中で鉄道、または鉄道に関係するものが毎回登場するCMがあります。二階堂酒造の「大分むぎ焼酎二階堂」のCMです。特に1999年の「旅人の車窓」篇はクモハ42をふんだんに使ってノスタルジックさを出した作品です。室長はこのCMに大きな衝撃を受けたものです。
　現在放送されているのは「遠い憧れ」篇で旧国鉄佐賀線の昇降橋と鳥栖駅のホームが出てきます。関西では「伊東家の食卓」のスポンサーとなっているのでこの番組内で見ることができます。過去のCMはというと、2000年が「風の海峡」篇で、関門海峡をメインとしているので鉄道は出てこないのですが、若戸渡船が出てきます。2001年の「雨宿り」篇ではどの路線のどの駅か定かではありませんが、813系または815系が到着する古い駅が出てきます。セピア色のノスタルジック路線から雨を主体とする叙情的(と言うのでしょうか?)な作品となっています。時期と主な撮影地が臼杵であることから考えると815系だと思うのですが．．．。この作品は個人的には雨にぬれている女子高生のとても悲しそうな感じが、印象に残っています。2002年の「父」篇では鉄道でも「古き日の思い出」の要素が強くなり、再びノスタルジック路線となっています。冒頭は珍しく昼間の風景で、思い出とともにセピア色となってゆきます。出てくる鉄道関連物は国鉄直轄だった志免炭鉱の縦坑と九州鉄道時代のトンネル跡(道路転用)です。この志免炭鉱跡は以前から行きたいと思っていた所だったので、行ってしまいました。西鉄バス「下志免」から徒歩数分ですが家の軒の間から見ることができ、「志免鉄道公園」だと目の前にあります。バスの本数は「下志免」の方が多いです。ちなみに志免鉄道公園は旧勝田線の志免駅の跡にあって、線路とホーム、腕木式信号機、駅名票が保存されています。ホームと線路は道路によって分断されていますが．．．。
　話が少しずれてしまいました．．．。このCMに気づいたのが1999年のため、それ以前のものがどのようなものであったのか(見たことがあるかを含めて)わからないのですが、幸い二階堂酒造さんではホームページでCMコーナーを作成されており、どのようなCMだったかを見ることができます。動画はないのですが、いくつかの画像を並べて絵コンテのようになっており、登場する建物などの紹介もあります。いずれのCMも非常に味のあるものになっており、流れる音楽や音も実に渋いです(聞くことはできませんが)。ホームページはこちらです。二階堂酒造ホームページ

　鉄道でも気動車が出てくるCMはさらに少なくなります。撮影の定番(?)の小湊鉄道ですら、ポッキーのCMで駅のホームで何となく写っている程度です。そんな中で気動車がよく写っているCMが出てきたのです。しかも2本！まず1本目はポッキーと同じくモーニング娘の飯田圭織、保田圭の両名が出演している「富久娘」のCMです。出てくるのはなんと茨城交通のキハ11 2です。なんでも、出発する列車を追いかける彼氏とやりとりをするという設定のため「窓の開く車輌」である必要があったからだそうです。ストーリーを簡単に書くと．．．、どこかに旅立つ飯田&保田。列車は発車．．．。すると飯田の彼氏が泣きながらホームを走り、別れを惜しんでいます。飯田も窓を開け、彼氏に言葉をかけ手を振り別れを惜しんでいます。そんなこんなしているうちに二人の距離は離れて．．．。車内の風景となって座席に座った飯田が「まぁいっか」、すかさず保田が「たった二日だもんね」とひとこといったのちに富久娘を飲む。こういった感じのCMだったのですが、現在富久娘は親会社の旭化成から他の酒造会社に経営譲渡され、このCMのページはもちろん、「富久娘」のページすら消滅しています。そのためここでこのCMを知った方にどのようものであったかを性格にお伝えできないのが残念です。走行シーンや窓、車内まで写っていたのに．．．。出演の二人はこの車輌の貴重さを知っていたかどうかは不明ですが。
　もうひとつはポカリスエットのCMです。いつ頃放送されたかは忘れてしまったのですが、「バリカン」篇という作品です。出てくるのは島原鉄道のキハ20です。出演は玉木宏、加藤夏希、JURIの3人です。ストーリーは玉置の頭をJURIがバリカンで刈っているところから始まります。2人は自転車に乗って走っている列車を追います。その列車には二人のアイドルである加藤が乗っており、気づくように必死に呼びかけます。やがて加藤は気づき、二人のほうを見ると玉木はかぶっていた帽子をとり加藤のほうに頭を向けました。その頭はハート状のモヒカンになっていて、これを見た加藤はニッコリ。思いを伝えた二人はポカリスエットで気分も体もスッキリ！といったストーリーです。海辺を走るキハ20は全体を捉え、加藤のアップの部分は窓周りが良くわかります。こういう爽やかなCMにも気動車が出てきたのが以外でした。これは電車が窓の開かない車輌が増えたことも関係あるのではないでしょうか?なお、このCMも以前はホームページのCMコーナーで紹介されていましたが、こちらのCMは回転が速く、今は福山雅治がいろいろやっているものが掲載されていて、このCMを見ることはできません。
　このように鉄道のあるCMを紹介してきましたが、実は室長、酒を飲みません。CMだけ楽しませていただいて非常に申し訳なく思いながら見ています。ポカリスエットは飲みますが．．．。今後鉄道のあるCMが増えることを期待しています。企業の広報の方、駅でのやりとり以外でも鉄道を使ったCM(特に車輌)を作ってください。でも大量にできたらちょっと怖い．．．!?(いろんな意味で)

　文中、人名は敬称を省略させていただきました。ご本人、事務所関係者およびファンの皆様、ご了承下さいませ。

きはゆに室長